私の愛機【三幕】

カメラ フィルム レンジファインダー レオタックス Leotax K3

レオタックスK3【Leotax K3】

1958年に此のカメラは誕生した。(レンジファインダー)
バルナックライカのコピー、……所謂ライカコピーである。

他のレオタックスに比べ、特に此の「K3」は樣々な機能が削減されてゐる。
(例へば、1000分の一秒、タイマー、一部の低速シャッターなどが無くなつてをり、此れより數年前のライカやニコンの方が餘程高機能ではある)
……が、逆に言へば、限りなくシンプルなカメラであるので私は氣に入つてゐる。

諸々、同世代に比べると古かつたり、變はつてゐる。
フィルムは切つてから入れねばならず、沈胴式レンズは獨特な動きをする。
(一般的な固定鏡胴式に入れ替へることも可能)
又、ファインダーと二重像の窻が分かれてゐるのも、中々愛おしい。

不便なやうで、飽きないカメラ、……其れがレオタックスK3である。

例へるならば、まるで冬に咲く紫陽花のやうなもので、枯れてもなほ人の心を搖さぶり續ける、時代錯誤の骨董乙女。
(──恆例となりつゝある、私の勝手な印象で今日も締めたいと思ふ)